• Momoyo

フィリエのこと



「フィリエ」とは、ラテン語で「娘たち」という意味です。

復活祭のグレゴリオ聖歌に「おお、息子たち、娘たちよ、慶べ」という、

出だしの「O Filii et Filie」が題名になっている歌があり(「さくら」のように)、

フィリイが息子たち(男性形複数)、

フィリエが娘たち(女性形複数)という意味を超えて、

なんとなくこの単語見ると復活の季節を思い浮かべるよね、

という「期待」や「喜び」を含むイメージで、

自分たちの女性四人の室内楽グループ名にしました。


偶然、2015年の4月に、イースターのミサで演奏する機会があり、

復活の題材で書かれた作品にはソプラノものが多いということもあり、

それがきっかけで、グループが始まったのです。


けれども、音楽の趣味が合いそうな、

また声の音色が合いそうな友人、エリザベス、タチアナ、ローラに打診したところ、

「わーいいね〜やるやる〜」

と良い返事が返ってきた割に、全く練習日が合わない問題が浮上しました。

そういうわけで、イースターのミサには私とソプラノのエリザベスで演奏し、

グループがふたりだけで発足したという事実がありました。


その日、流石に人手が足りず、若い人たちも急遽巻き込み、

私とエリザベスの娘たち総勢4人がバイオリンを弾き、

当時のその彼氏君もトランペットを吹き、

フィリエの、フィリイとフィリエ総出、という結果に。


(わかり辛い)


今年は2021年なので6年目ですが、今でも

グループは存続しており、発展を遂げている、と思います。


特に、フランソワ・クープランのCD録音のプロジェクトで、

フランス古典の演奏法を、四人で模索できました。

世の中に、これ以上難しい作品があるのか、という曲ばかり、

ソプラノのふたりの頑張りもあり、かなりの回数の演奏会で

皆さんに聴いていただく事ができました。


器楽担当のローラも、リコーダーとガンバを巧みに使い分けながら、

器楽的な視点から多くの考察と指摘をしてくれるので、

本当にグループにとってなくてはならないメンバーです。

四人のうちで、専門がバロックなのはローラだけなのです。


私はオルガニストなので、

普段は五世紀分の音楽様式を扱いますし、

ソプラノのふたりもあらゆる時代の作品を歌ってきました。

フィリエではバロックに特化し、

中でもフランス風の奏法にも色々ある中で、

ローラの経験値、合唱指揮者でもあるタチアナのダイナミズム、

そして演劇のバックグラウンドを持つエリザベスのレトリカルな観点を交えて、

「自分たちのやり方」

を模索するのに、5年間を費やした気がします。


さて、ここ一年ちょっとは、全ての演奏会がキャンセルになったので、

グループも休憩の時間になってしまいましたが、

話をする機会があるたびに

「日本楽しかったね」

「日本絶対また行きたい」

「次の日本ツアーいつなの?」

という声が返ってきます。


五年一緒にいても、

四家族合同で三週間日本に旅行しても、

フランスバロックという無茶苦茶に難しい難題を突きつけられても、

まだ仲良く一緒にいるのだから、

フィリエはこれからも一緒に活動できるはず、

と私は信じています。


さらなる難題を求めて、というわけではありませんが、

2021年後期のフィリエは、21世紀もの、スーパーモダン!に

挑戦します。


と、いうのも、コロナ「休暇」中に、

ようやく作曲する時間が増えたということで、

夫であるグザヴィエ・ドゥプレの作品数が

ある程度の量に達していて、

他でもないローラが、

「CD作ろうよ!グザヴィエの曲だけで」

と言い出したのでした。


夫に話したら「えっ!?」

と絶句していたのですが、

その話が出たときにはまだベルギーは

完全に外出禁止でしたから、

他にできそうな計画もないというわけで、

今回はフィリエだけでなく、

その他大勢!の人々を巻き込み、

グザヴィエ・ドゥプレのアルバムを作るという、

まあ面白そうな計画が立ちあがったのです。


その作品は全て、


とっても綺麗です。


他に形容しにくいのですが、

とにかく、フィリエとしては、

頑張れば素敵なものになる!

と思っております!


日本ツアーはいつになるやら…ですけれど、

一応ここにベルギーでの演奏会情報も載せておきますね。


フィリエ・イベント


これからも、応援をよろしくお願いします!

桃代


















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