• Momoyo

16フィート

オルガンでは、8フィート、4フィートなど、

ある音色の音の高さを示すのに

ヘルツではなく、物理的な長さを使います。


これは、オルガンの鍵盤の一番左隅にある音、

ピアノの真ん中のドの2オクターブ下のドの音にあたる、

プリンシパルとかモントルとか言われるパイプの長さが、

8フィートであることから、


ピアノと同じピッチの音が出るパイプ群のことを

ひっくるめて「8フィート管」と呼びます。


そのプリンシパルとかモントルとかいうパイプは、

音色がはっきりした、見た目にも輝いて美しい金属の、

オルガンの一番表側、外から見える部分に並べるパイプです。


物理的に、その半分の長さのパイプを同時に鳴らせば、

倍音の不思議な効果で1、5本のパイプ以上の音の大きさに聴こえるので、

ピアノと同じピッチのパイプ以外のパイプの方が多くあります。


4分の1の長さのパイプを作れば、原料的に、コストも4分の1になります。

そんなわけで、工夫がされているうちに、音色も違うものが出来て、

金属だけでなく、木のパイプ、リードのついたパイプなどが

様々な大きさで、でもプリンシパル系の基本的な音色に、

ちゃんとうまく混ざるように整音されて、並べてあります。


でも、8フィート、という言い方は、足が8個分、という意味ですよね?

元々は、8フィートのfeet はフットボールのフットfootの複数形で、足。

英語圏ではcmやmの代わりにフィートが、

仏語圏ではピエPièd(やはり足の意味です)が、

伝統的に今でもオルガンパイプの尺度として使われています。


1フィートって30cm強の長さです。

だから8フィートだと2メートル70cmぐらいです。


長いです!

プリンシパル系のオルガンパイプは、

そばに立つと大きくてびっくりします。


昨日、袋帯を夫が一緒に畳んでくれたのですが、

「これ4メートル半とかあるからね」

と私が言うと、

「えっ!16フィートのパイプ並だね!」

と。


私は、あの、腹にズーンと響くような、

1オクターブ低い重低音である16フィートのパイプを、


腰に巻いていたのか。


と思ったらちょっと感慨深かった。


という、オルガニストの

マニアックなお話でした!


(うん。いや、しかし、

袋帯、長いです)


桃代



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