過去の自分に、お尻を蹴られる

にぶつかりました。
現在の自分からすると、過去の自分に対するツッコミどころ満載なのですが、当時バッハとト長調のCD(トリオ・ソナタ全集の第4巻目)を録音できて、ホッとした勢いで、
50歳までに、全6巻のバッハ調性別トリオ・ソナタ録音を終える、
と書いています。
正確に言うと、それが夢であると。
こういう文章は心にがつんと来ます。
妙にイノセントというか、心が伸びやかになって発言しています。
読者は、そのような人の夢を叶えてあげたい、と思わされるのです。
これ、やはり人にはヒーロー願望があるのでしょうね。
誰かの夢を叶える手伝いをしてあげるという。
しかし、ここで問題なのは、自分が書いたブログを自分で読んで、自分のために全部自分でやらなきゃいけない、っていうこと。
夫が、新しいペール・ローズのセーターを着て、ささっとお皿洗いをしていたので、エプロンの着用を推奨したところ、
「いや。これはね、皿を洗うという、ヒーロー活動をしているのであり、エプロン着用によって生活感が出ることは避けているのだよ。」
という、謎の説明を受けたことも影響しています。
そうか。
妻も、夫の心の機微を知ってこそ、豊かな人生を送れるのに違いない。
(今、「人間らしい人生」と書こうかと思ったのですが、
簡単すぎるおもちゃのネズミ遊びをするときに、
わざわざ障害物のある場所に一旦隠れて、苦労して飛び出して、
ネズミを捕まえる喜びを数倍位大きくしようとしている家猫と遊ぶことがあるので、
人間、と書くことがためらわれた)
妻は、お気に入りのエプロンをつけることにより、おままごと感を盛り上げつつ皿を洗っているのかもしれない。
バッハの新しい録音、トリオ・ソナタ第5巻目は、変ホ長調です。
録音するオルガンは北ドイツ。
後半の三部作は歴史的オルガンを修復したものを演奏したいと決めているので、フラット三つの調とその近親調が美しく鳴る楽器を見つけるのに大変時間がかかってしまいました。ところがある日、そのオルガンに出会ったのです。出会って、喜びに満たされて満足してしまって、録音をしに行く日程を決めるきっかけがないまま今日に至りました。
今日はまた風邪をひいて家で休んでいたために、
過去ブログと向き合うことができて、
そして大勢の人が関わっている仕事やプロジェクトが多くなっているために
奥の方に追いやられてしまっていた、
自分の夢
ときちんと向き合いたい、
と切望するような気分になってしまったので、ここに書き留めます。
しかし、変ホ長調とハ長調の2枚のCDを一年以内に録らないと、50歳までに云々というあたりの夢を叶えることができない。どうする?!ヒーローの危機!夫(又の名をジェームス・ボンド)も巻き込んで行く?!ていうかいつでも巻き込んでるし!ていうか私女だからヒーローじゃなくてヒロインだし!どうして、いつもこう一人何役もやっているのかしら!?
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小さい頃好きだったキャラクター
昔から、ミッキーマウスとか、キャラクターものはそんなに惹かれない方なのですが、例外として、線描の方のくまのプーさん(つまり絵本の挿絵ヴァージョンの)と、サンリオのキキララだけは、こっそりほしいなあーと思うことがありました。
こっそりというのは、欲しければなんでも買ってもいい、とは思っていなかったからです。なんでも買ってもいいわけでないなら、欲しくないと思おうとしていたみたいです。
なぜ今それを掘り起こしているかというと、最近珍しくキキララの文房具に遭遇して、
未だに可愛いな、って思ってしまったからです。
「大人買い」という言葉がありますが、この言葉には「大人になって、買えるようになったのだから、子供の頃のように我慢せずに気がすむまで買う」というような感じがあります。キキララのボールペンは可愛いけれど、ボールペン、私一体何本必要だというのでしょう。
ここで、買うことって実はそこまで必然ではなくて、私の場合、
「好きなものを好きだ」
と自分で言える幸せを、お財布がギャランティーしてくれるといいますか、
買おうと思えば買えるという幸せによって、好きなものは好きと認められることです。
本当に、多分買うことはないし、買っても書きやすいかどうか全然わからないですし。
ただ、小さい頃わかっていなかったことは、なぜ、他の似たようなキャラでなく、「キキララが」好きだったのかということです。キキララ、キキララとうるさく書き連ねましたが、この子たちの正式名称はリトル・ツイン・スターズ。双子みたいに仲良くしているキキララが好きだったのです。というか双子だから好きだったのです。それも男女の双子だったから。似てるけど髪型と髪の毛の色が違ったから。男の子と女の子が同じ大きさだから。この子達はヒーローとヒロインがセットになっている。
それに私は双子座だったのでした。
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間(ま)のことは、 音楽の人も 文学の人も ダンスの人も、 いつも考えている。 美術の人も 考えているらしい。 武術の人も スポーツの人も 考えていると聞いた。 間とは何か? 音楽では 音がない時間 と定義できる。 自然に存在する沈黙と違い、 音楽の間は、 音と音で区切られた沈黙になる。 オルガンはリリースを 指をあげるだけでできるので、 間の前の音の長さを 精密にコントロールできる。 すると 次