手帳会議

ほぼ日手帳を使うようになって、早6年。
2017年は、2016年に引き続き、カズンという1日1ページが基本の、A5サイズの日記帳タイプの手帳と、小さいウィークスという縦型の手カバンに入れやすいタイプのものを使っていました。2016年は2冊ともしっかり書き込んで楽しめたのですが、2017年はその達成感(?)に足をすくわれたのか、カズンの日記帳使いの方が盛り上がりきれず。
カズンタイプは重さがあるため、旅行に持参できないことがあると、結局空白のまま日々が過ぎてしまったりして、そこ改善点だなと思っていたこともあり、2017年は、6ヶ月ごとに2冊に分かれているものを購入したのにもかかわらず、書けない日々が続きました。
2016年にすごかったのは(自分で言う?!)2、3日書きそびれても、後日、1時間ぐらいかけてまとめ書きして、決して飽きることも手が疲れることもなく、あっという間に時間が経っていて、埋まったページが充実感を与えてくれて幸せな気分になれたことです。
2017年に自分が急激に変化したなと思うのは、書いてると、
手が、痛いこと!
なぜ今年は急にそうなったのか。
そう。
老化現象!
ですね!
老化現象といえば、もともと近眼が激しいため、今年1月に眼科検診に行った時は、昨年同様、
「老眼鏡はまだ必要ありません。」
と言われたので、まだまだ平気かなっ!と感じていました。
でも、いつもこんなにお世話になっている「手さん」には顕著な老化現象が出ていたわけです。レッスンで弾く時に、若いツヤツヤな生徒の手の横に私の手が並んでいると、「ひゃー『レディーの年齢は、顔を見てもわからないけれども、手を見れば一発でわかるのだよ』とおっしゃっていた、ロンドンでのオルガンの師匠、故ダンビー氏の言葉が思い出されるわー(オルガンと全く関係ないことを覚えている)」と思い、ハンドクリームを各種揃えてはなんとか老化を食い止める日々だったのですが、手の「中身」のお世話をするのを忘れていました。
まあ、週1回のピラティスは通っていて、四十肩現象は最近では出ていないのですが、字を書くのって本当に細かい動きがあります。これはピラティスよりも小さい筋肉をストレッチしないとダメかも。もっと手を大事にしないとオルガンも弾き辛くなる日が来るに違いない。と、反省しました。
でも、ほぼ日手帳カズンの話に戻ると、この手帳は、何日もお留守にしていても、いきなり復帰できる日記帳なのです。日にちが書き込んであるので、今日のを書いてからおとといのを書く、ということが普通にできます。黙ってれば見た人、誰も気づかない(見る人がいるのか?)。
それに、上の写真の手書きコメント5点目に書いていることですが、時間軸の手帳部分は、教えている人たちの名前や待ち合わせ場所など、全てローマ字のベルギーでの内容を書かなくてはいけないので、結局、ほぼ全て仏語になってしまっています。ローマ字の筆記体は、学校で習いたての頃はなんて難しいんだろうと思いましたが、自分が読めりゃいい的な筆記体なら、実際ふにゃふにゃと簡単に力を入れずに書ける最高な文字なのでした。
こうして両手でパソコンに日本語を書き込むのもむちゃくちゃ簡単だし、力要らないし、文字も揃うし本当に楽すぎます。
と、言うわけで、日記帳に手が痛いよー的なカクカクした上手に書けない日本語を一生懸命書くのが苦痛で日記が続かないのが2017年なのならば、と、後半のカズンのはじめは心機一転、百歩譲って仏語で日記を書いてみたりもしたのでした。白紙ページが続くぐらいなら、と背に腹はかえられずに。
父から譲り受けて愛用しているグリーンのペリカン万年筆は、ペン先こそ日本語向けにカスタマイズしようと、ブリュッセルの文房具屋さんで取り寄せたFFにしているけれども、さすがにローマ字用のペンなのであり、仏語を書くと、なんだか上手な字に見えて気持ちが良いのは確かです。だけど日本語で考えている内容を、仏語で書くのは無理じゃないですか。ねえ!?そうですよね!仏語を使う仕事の話以外のことは、日本語で考えているんだから日本語で書きたいですよ当たり前のことですけれど。というわけで、仏語日記も続かず。
逆に98パーセントローマ字記入のウィークスの方はもうぐっちゃぐちゃもいいとこ、という感じに、薄いトモエリバーという特別な紙が、ふにゃふにゃにうねっているぐらい書きまくりました。後ろの自由メモページには、次に買いたい化粧品の名前・値段リストから(ああいうのを覚えるのが無理な歳になったのも老化現象)、旅行中のお小遣い帳、毎週のTo Doチェックリストや、毎月振り込む色々な口座番号まで、全部書き込んで隅々まで利用しました。
・・・興味ない方から見れば、だからどうした!
というブログの内容ですね。。。
すっかり熱くなってしまいましたが、
以上、1ヶ月ぐらい続いていた一人脳内手帳会議のまとめでした。
来年の手帳の選択は、ウィークスがぐちゃぐちゃのはみ出んばかりになったのだから、お仕事の内容を綺麗に書ききるために、大きなマンスリーページが最高でさらに縦型のウィークリーページも抜け目なく付いているカズン一本(ここんとこ大文字!!)に絞り、日記の一日ページには「ものを貼らない」というルールを決めました。今まではチケットやコンサートのプログラムなど貼りまくって分厚くなっていたのですが。。。
(重くなるし、ただでさえ字が汚くなっているので、紙が膨らんで来るとさらに字が乱れる原因になるから)
そして、白紙のないカズンを2018年の年末には上梓しようではないか!!
(だからどこに。)
あっ、、そうこの感じ、なんていうか日記帳に対するふつふつと湧き上がる挑戦の気分、これ、今年の初めになかったものです!
ていうか、2017年は、日記的には、盛り上げ損なった、のだった。
そんなことに気づいたのでした。。。
つまり、老化は経験の深さで補いましょうと。
気分が乗らないことを前々から察知して、あらかじめ気分を「乗せるように仕組む」。
企画力でしのぐ2018年に!
簡単に言えば、汚くなってしまった字でも、シワになってしまった手でも、私がエネルギーを持って毎日過ごせるのならば良いのだ!!と、負け惜しみというよりは緊迫感を持って、そう感じる、2018年に向けた、手帳会議の結論でした!
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・小話・
紹介するコスメの名前を、美容ユーチューバーの皆さんはビデオ内で音読しなければならないわけですが、まあ、英語の「クリニークのチーク・ポップ、02番、ピーチ・ポップです。」ぐらいならほぼ外来語なので、聞いていても意味がわかる。「メイベリンの、ベイビー・スキン、インスタント・ポアイレイザー、ライトウェイトプライマー、お色はブルーです」もポアイレイザーってなんだ?っていう感じですがまあ一応通じる。しかし今日「レブロンカラーバーストラッカーバーム」と言っているビデオがあって、なんていうか「レブロンカラーバー・ストラッカーバーム」と、息つぎが間違っていたので、「は?レルヤ」と歌われた時ぐらい一瞬意味がわからなかった(Colorburst lacquer balm)。「ラロッシュポゼアンテリオスエックスエルエスピーエフごじゅうプラス」も言えた人すごいと思ったけれど、有名な「マックライトスカペードミネラライズスキンフィニッシュ」をたいていの美容ユーチューバーさんはちゃんと言えるというのは、コスメへの情熱により、英語の授業より発音の勉強になっているのではないかと思うのであった(綴りを見て読んでいるわけではないと思うけれど)。聞いてみたいのはゲランの「メテオリットソワンイドラタンブーステールエクラ」みたいな仏語のやつですがこれは一度も日本語のユーチューブで見たことがない。ちなみに愛用していますが「何使ってるの?」と聞かれた時にもちろん答えられない。覚えられるわけがないです。
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すべて表示3月1日(日) 教会で、子供達に「砂漠を40日歩こう」の歌を教える。 私の仏語の発音を一つ、小さい子が(小さい声で)直してくれた。 か…可愛い〜。心がほっこりした、受難節第一週の日曜日。 3月2日(月) オルガンコンサートのアシスタント。 フランツ・リストの作品を聴いていたら、 疫病の多い時代、リストも苦労したよねと急に思う。 数日後に日本に行く予定なので、午後は春服を何枚か買った。 でも、音楽院
間(ま)のことは、 音楽の人も 文学の人も ダンスの人も、 いつも考えている。 美術の人も 考えているらしい。 武術の人も スポーツの人も 考えていると聞いた。 間とは何か? 音楽では 音がない時間 と定義できる。 自然に存在する沈黙と違い、 音楽の間は、 音と音で区切られた沈黙になる。 オルガンはリリースを 指をあげるだけでできるので、 間の前の音の長さを 精密にコントロールできる。 すると 次