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風と水



ベルギーに引っ越す前は、イギリスに住んでいました。ヨーロッパ大陸側に引っ越してきて、気候はそれほど変わらず、国も首都も小さいこともあり、英国よりも住みやすいなとずっと思っていましたし、今でもそう思います。


けれども風の強さだけはベルギーの勝ちだと思います。イギリスから、よくわからない風が吹き付けているような気がしてしまう、一方向からめったやたらに吹き続けて来る風。オランダの領域だったり北フランスの領域だったり、という歴史を持つベルギーですが、ブリュッセルの辺りは風車が使えるよね、というぐらい風があります。




かといって、風のない日も一年を通してかなりの日数あるので、ついつい忘れてしまうのですが、ただいま現在7月の風は、実に風力発電をして欲しい強さです。それに加えて、一年中雨がしとしと降るベルギーにとっても前代未聞な大雨洪水注意報が出てしまっています。ガレージなどの床下浸水や道路を車が浮きそうになっている写真がニュースに出ていました。



ブリュッセルは坂がたくさんあるので、坂の中腹の我が家は洪水には合わずに済んでいます。せっかくの夏休みですが、昨晩のブリュッセル大聖堂でのオルガン・コンサートに集まった人たちはみんなレインコートや長靴で装備していました。実は、快晴が続くと演奏会は人が入らないというジンクスもあるので(ジンクスじゃないか)昨年キャンセルになった夏のオルガンコンサートの第一弾が、200人ほどの観客で埋まったことは幸先が良かったのですが。洪水になるような、あるいは雷鳴が轟くような雨だと、コンサートに外出する人は急激に減ってしまうし、何より教会の建物は雨の音が大きく響くので音楽を聴いている場合じゃなくなってしまうので、曇り空に時々霧雨、ぐらいが集客にはちょうど良い。。。という話をしつつ、本音を言えば、もっと夏らしい天気になって欲しいものです。




その風雨の中、関係あるのかどうか、夫の新しい作品「風は思いのままに吹く」が今日、完成しました!作品番号38だそうです。この作品は、私たちの音楽グループ、フィリエが依頼しました。フィリエのメンバー4人とも、誕生日の星座が四大元素区分という分け方だと「風」だからです。水瓶座、双子座、天秤座の三つは、12個の星座の区分を4つのエレメントに分けた時(火、土、水、風)、風に当たるそうです。そのようなことは私は疎くて、星座についても詳しくは知らないのですが、夫は詳しいので教えてもらって驚きました。たまたま気があって一緒に続けている4人とも「風」と言われれば、確かにみんな風っぽい。

(注・雰囲気的な感想です)。




というわけで、聖書の中から「風は思いのままに吹く」というヨハネの福音書の箇所を抜き出して、それを歌詞にして、二声のソプラノと、オルガンとリコーダーのための曲を夫は書いていました。いよいよ本番の一回目が今月25日に迫ったので、先ほど楽譜をみんなに送ることができて夫はほっとしているみたいです。




私自身は全く作曲ができないので、新しい作品の譜面を見ると「どうやって書くんだろう」と毎回感動を禁じ得ないのですが、今回の曲は題名が風だけに、複雑な理論は抜きで、あっというまに5分がすぎるような長い息吹のような素敵な作品でした。自分たちに合った曲を演奏するということの、贅沢を感じます。普段なら、自分の持ち合わせていない特性を作品中に見出せば、なんとか頑張ってそこまで背伸びして表現してみせなければならないけれど、今回は、作品の方が私たちに寄ってくれたのだ、と譜面を見るだけでわかります。風が吹いているような、音符の並びになっています。




途中は嵐になっているそうなので、明日から頑張って練習したいと思います。

明日の楽しみが見つかりました。



大雨大風の日々だけれど、こういうことなら。。。許す。

桃代



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